6月20日(日)、神宮会館にて「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2010」が行われ、公式審査員の塩谷瞬、草野仁、行定勲監督、桃井かおり、アルベルト・カレゴ・ルゴを始めとした、豪華な映画祭関係者が集結した。
本映画祭は、今年で12回目を迎えるアジア最大級のショートフィルムフェスティバル。国内外問わず応募された、多種多様な作品が上映されるだけでなく、フランス、韓国、ニュージーランドといった、ショートフィルムに力を入れている国から届けられた厳選のフィルムも一挙上映される。
本映画祭のオフィシャルコンペティションのグランプリに輝いたのは、審査員の満場一致で決定したトマス・コルタレス・アルテス監督の『ミュージアムとショコラ』。審査員の桃井かおりが「主演女優の芝居をよく理解してくれる監督と、監督を刺激する女優が揃った、役者冥利に尽きる作品に賞を与えることができてうれしい」と絶賛し、オフィシャルコンペティションのインターナショナル部門の優秀賞とともにW受賞を果たした。
あいにく、当日は来日を果たすことが出来なかったトマス・コルタレス・アルテス監督に代わり、登壇した主演のビアン・ド・モーアは「人生というのは、本当に驚くようなことが起こるものです。今回、東京で素晴らしい賞をもらえて、とても嬉しく思います」と、監督だけでなく、本作に携わる全ての人を代表して、本映画祭に感謝の念を伝えていた。そんな彼女の凛とした姿勢に、場内には割れんばかりの拍手が巻き起こっていた。
一方、開催国である日本の監督に焦点を当てたオフィシャルコンペティションのジャパン部門は、まさかの該当者なし。その理由について、審査員の草野仁は「力強い作品を期待していたのですが、壁をもうひとつ越えられる作品がなかったのではないかというのが、審査員一同の結論でした」と、苦渋の決断であることを告白。そんな草野の言葉を補うように、桃井かおりは「音楽でも、文学でも表現できないから“映画”がある。映画祭なんだから、オチとかない、雑な映画を勇気を持って作ってほしい」と、攻めの姿勢で映画を作ることの大切さを、未来の映画監督たちに伝えていた。
■オフィシャルコンペティション グランプリ
『ミュージアムとショコラ』(トマス・コルタレス・アルテス監督)
■オフィシャルコンペティション ジャパン部門 優秀賞
該当作なし。
■オフィシャルコンペティション ジャパン部門 奨励賞
『家族のしらべ』(山本亜希監督)
■オフィシャルコンペティション アジア インターナショナル部門 優秀賞/東京都知事賞
『ボンサイ』(アルフォンソ・トーレ監督)
■オフィシャルコンペティション インターナショナル部門 優秀賞
『ミュージアムとショコラ』(トマス・コルタレス・アルテス監督)
■FREDベストアクターアワード
ダスティン・シービ(『運命の出会い』)
■FREDベストアクトレスアワード
モン・ティンイ(『八月十五日』)
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