5月30日(土)に、東劇でシネマ歌舞伎特別篇『牡丹亭』の初日舞台挨拶が行われ、主演の坂東玉三郎が登場した。
本作は、舞台公演を撮影し、スクリーンで上映するという全く新しい映像作品“シネマ歌舞伎”の第11弾。歌舞伎俳優の坂東玉三郎が、本国中国での昆劇「牡丹亭」の舞台公演と、公演に臨むまでの練習風景などを撮り収めたドキュメンタリーの2部構成となっている。
日本のみならず、アジアの人々をも魅了している坂東。特にその華麗な“仕草”は、20世紀前半の京劇の伝説的名優“梅蘭芳の再来”と謳われるほど絶賛されているが、そのことについて当の本人は「20数年前に梅蘭芳さんの舞台をやらせていただきました時に、京劇の型や形を梅蘭芳さんの息子さんに教えてもらいました」と明かすと、“美しさ”の秘密についても「中国の衣服は砂が入らないようにする為、襟などが高くて年齢が分かる首を隠しているので、顔だけを出している。それが“美”の秘訣です」と、コッソリ打ち明けて、観客の驚きを誘った。
また、発音が非常に難しいとされる蘇州語で舞台に挑んだことを褒め称えた司会者に対し「真似でございます」とアッサリ白状した上で、「蘇州語にしかない独特の尖った音をマスターするのが大変でした」と振り返ったが、本場の観客にも理解することが難しい台詞が次々と出てくる昆劇とあって、「歌舞伎以上に分かりにくくて救われました」とユーモアたっぷりに語って、観客の笑いを誘っていた。
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