2月16日(火)、紀伊国屋サザンシアターにて『人間失格』公開記念イベントが開かれ、ねじめ正一、押切もえ、香山リカ、伊藤氏貴、倉田真由美、木村綾子によるパネルディスカッションと、荒戸源次郎監督、羽仁未央、角川歴彦によるトークショーが行われた。
本作は、太宰治生誕100年を記念して「走れメロス」「斜陽」に並び傑作と評される同名小説を映像化した、ある男の“崩壊”の物語。退廃的な生き方で地に堕ちていく主人公葉蔵の姿を、生田斗真が妖艶に演じ大きな話題となっている。
パネラー陣はいずれ劣らぬ“太宰フリーク”とありトークは白熱。中でもタレントの木村綾子は、太宰治に関する本まで執筆するほどの“オタク”で「太宰の本を読むことは嫌いなニンジンを食べる行為と等しい。嫌いだからこそどうやったら食べられるか考える」と、太宰人気を分析。「『斜陽』のラストに見られるように彼の文章は“女子の強さ”を表している部分が多くて、“女子力”を試されているような気がする」と、うっとりとした表情で持論を展開すると、その様子を見かねたねじめ正一と“アンチ太宰”の伊藤氏貴が絶妙なタイミングで「(計算高い太宰が現代にいたら)絶対あなたはひっかかる(笑)」とチクリとクギをさし、さらにそのやりとりを静観していた押切もえも「計算高い男には気をつけないと……」とボソリ毒を吐き、会場の笑いを誘った。
また、原作の世界観を守るためナレーションやモノローグを一切排除したという荒戸源次郎監督は、「(演出意図を)斗真に伝えるためだけに(本編では使用しない)ナレーションを書いた」と驚きのエピソードを披露。今では珍しい“順撮り”という台本の順番通りに撮り進めていく手法を採ったという撮影秘話も明かし、「次第に表情が変化し退廃していく葉蔵の姿を、生田斗真がリアルに表現してくれた」と会心の表情。「(尺の)10倍も斗真が俳優として脱皮していく姿を見られて興奮した。生田斗真は上等な俳優」と、主演俳優を手放しで絶賛していた。










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