2月20日(現地時間)、第60回ベルリン国際映画祭にて『おとうと』がクロージング・フィルムとして上映され、主演の吉永小百合、特別功労賞を受賞した監督の山田洋次が登壇した。
本作は、東京郊外で生きてきた姉と、いつしか年を重ねてしまった弟との再会と別れを優しく切々と紡ぐ、笑いと涙のヒューマンドラマ。
授賞式で、山田洋次監督は「今から10年前に市川崑監督は、この特別功労賞受賞を受賞しています。これから見ていただく『おとうと』という作品は、市川監督が作った同じタイトルの作品をヒントに作った。だから僕は、今は亡き市川崑監督に『市川さん、僕もあなたと同じ賞をもらいました』と報告したいと思います」と、市川監督への感謝の念を熱く語り、関係者にもまたドイツ語で“ありがとう”という意味の「ダンケシェン」と、言葉を贈っていた。
上映後、観客からの盛大な拍手での歓迎を受け、大盛況に終わったクロージングの1日を振り返った山田洋次監督は「あんな歓声、拍手は想像していなかった。決して順調とはいえない日本映画だが、こんなことを機会に、日本の時代が来たらいいなあと、今日の拍手を聞いて思った」と、これからの映画界へ期待を寄せるコメントを残していた。また、吉永小百合は「山田監督の授賞式に立ち会えただけで嬉しくて、暖かな拍手で胸がいっぱいです」と、受賞の喜びを、声高らかに語っていた。
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