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≫ 江國香織の女性の視点を見事に映像に映し撮った矢崎仁司監督の魅力とは…『スイートリトルライズ』

場面写真『ストロベリーショートケイクス』で女性の繊細な心情とリアルな日常を優しく描き一躍脚光を浴び、再び、江國香織の恋愛小説「スイートリトルライズ」を映画化した矢崎仁司監督に話を聞いた。

本作は、江國香織の同名小説を映像化したラブストーリー。テディベア作家の妻とIT会社に勤務する夫が、それぞれ別の異性に惹かれ本能のままに相手に恋をしてしまう一方、それでも互いを思いやる優しさゆえに甘い嘘を重ねていく姿を描いている。男性監督でありながら、なぜこんなにも女性心理をリアルに映像に表現できるのか、その核心に迫ると、「以前から江國さんの小説を映画にしたいという思いがあった」と矢崎仁司監督。「『ストロベリーショートケイクス』を観たプロデューサーの宮崎大氏が、これを映画にしてみないか? と言ってくれて、小説に挑む気持ちで読んだ。江國さんに第一の観客になって欲しいなと思いながら……」と照れくさそうに“江國香織ファン”であることを明かしてくれた。

気心の知れた『ストロベリーショートケイクス』のスタッフに加え、新たなスタッフと共に撮影に臨んだ現場。「僕やスタッフは、実は演じている俳優たちと同じように“キャスティングされ”ている」と矢崎仁司監督。「カメラマンも照明スタッフも作品の空気感を見事に映し撮ってくれるから、僕は決してモニターを見ない。生身の俳優を見るのが僕の仕事」と、現場での驚きのエピソードを振り返りつつも、“原作の行間にある孤独を画ににしたい”という思いで制作に取り掛かった監督だけに、「それぞれの主人公の“感情の流れ”だけはスタッフもキャストもみんなが知っていなきゃダメ」と、作品の世界作りに対する信念を強調していた。「“感情”さえ分かってれば、多少現場でシナリオが変わってもきちんと対応できる。僕が口を挟むのはその“感情の流れ”がズレた時くらいかな(笑)」と穏やかに語るその“控えめさ”の中に、矢崎仁司監督の“女性的な”繊細さの秘密があるようだった。

『スイートリトルライズ』

監督:矢崎仁司
原作:江國香織(幻冬舎文庫)
出演:中谷美紀、大森南朋、池脇千鶴、小林十市ほか
配給:ブロードメディア・スタジオ
公式サイト:http://www.cinemacafe.net/official/sweet-little-lies/

3月13日(土)より、シネマライズ 他全国ロードショー!

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